皮膚の線維芽細胞は、肌を構成するタンパク質であるコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどを作り出し、肌の張りと潤いを維持するために大事な役割を果たしている細胞です。線維芽細胞の働きが活発に保つことで、スムーズでハリのある健康的な肌を保つことが出来ます。逆に、加齢に伴って線維芽細胞の働きや細胞の数が減ると、肌は、ハリを失ってシワやたるみに繋がります。

失われた肌の張りと潤いを回復する手段として、ご本人の皮膚から細胞培養で線維芽細胞を増やして、お顔の皮膚に皮内注射で戻すことができます。

表皮 真皮 皮下組織

若い時の肌

線維芽細胞が豊富に存在し、肌にハリがある状態。

年齢を重ねた肌

年齢を重ねるにつれ､線維芽細胞が減少｡それに伴い､コラーゲン・エラスチンヒアルロン酸も減少し､肌がたるみしわが出てきます｡

コラーゲン線維など

線維芽細胞

線維芽細胞による肌治療（自家培養真皮線維芽細胞移植術）はご自身の皮膚の真皮線維芽細胞を培養し移植することでコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンの産生を促し、肌のハリと潤いの改善をはかる肌の再生医療です。

これまでは、肌のハリと潤いの低下を改善する手段としてヒアルロン酸やコラーゲンの注射が広く用いられてきました。

しかし近年では、ご自身の皮膚から小さな組織片を採取し、そこからたくさんの線維芽細胞を培養して、それらの線維芽細胞を皮膚に注射で戻す「自家培養真皮線維芽細胞移植術」がおこなわれるようになりました。その有効性と安全性が検証されるにともない ¹ ² ³、「自家培養真皮線維芽細胞移植術」は肌のハリと潤いの低下に対する根本的な治療として注目されるようになってきました。

採取

培養

注入

自分自身の皮膚細胞を採取し、それから線維芽細胞を分離し培養したものを直接真皮に移植します。

老化現象が改善された肌

老化の改善

肌機能が若返ることで、シワやたるみといった症状の改善が見込める。

老化現象が改善された肌

老化の改善

肌機能が若返ることで、シワやたるみといった症状の改善が見込める。

注入

自分自身の皮膚細胞を採取し、それから線維芽細胞を分離し培養したものを直接真皮に移植します。

コラーゲン線維など

線維芽細胞

耳の裏から米粒大の皮膚片を採取

採取した皮膚から線維芽細胞を抽出

線維芽細胞を培養・増殖

患者様ご本人に活性化した線維芽細を移植（２〜３回）

将来のために-196℃で凍結保存

線維芽細胞の凍結保存をご希望の方は

数年後から十数年後、保存していた細胞を再び移植

肌の老化スピードイメージ

肌機能の改善と
エイジングケア

肌機能の改善とエイジングケア

衰えた機能を改善させ、肌のツア・ハリを取り戻します。
さらに加齢によるシワ・たるみや肌のくぼみを内側から改善させるアンチエイジング効果が期待できます。

部位や治療範囲により必要な移植量（移植する線維芽細胞の数）が異なります。詳しくは医師にご相談ください。

細胞保管サービス（有料）を利用することで、ご自身の細胞を冷凍保存しておくこともできます。後日、冷凍保存しておいた細胞を取り出して治療を受けることができます。